ディスパッチクレーマーレポートケア編(2013年08月号)
質問者:中学校 教員 男性
- テープの種類がたくさんあって、どう使えば良いか分かりません。何か良いヒントをご教示頂けないでしょうか?
- ア最近はテープの多様化が進み、選択肢が広がると同時にテープの巻き方も多様化してきました。一そのため巻く目的に適したテープを選択し、効果を最大限にする難しさも出てきました。今月はテーピングテープの選択のヒントになるように、各種テープの適した目的についてご説明します。
他のテープの補強(モールスキン、エラスチックテープ、デニバン)
単独でももちろん使用しますが、非伸縮性のテープ(トレーナーズテープ)と組み合わせて使用することで、そのテーピングの効果を高める補強として力を発揮します。
固定(トレーナーズテープ、デニバン)
ホワイトテープと呼ばれる非伸縮性のテープ(トレーナーズテープ)が一般的です。この種のテープは関節の固定という目的の達成に最適です。
大きな動きの必要な部位の固定(エラスチックテープ、デニバン)
膝や肩などの大きく複合的な動きのある関節の固定には、伸縮性のある非常に強力なテーピングテープが適しています。
小さな部位の固定(トレーナーズテープ、デニバンライト)
指節など小さな部位を固定する場合は、細いテープが適しています。
筋肉サポート系のテープ(デニバンライト、デニバン)
筋肉は収縮・弛緩を繰り返して関節を動かす役割を担います。そのサポートテープとして、伸縮性のある筋肉サポート系テープが適しています。
ご自身の関わる競技において、膝や肩以外の関節の固定を行うためにテープを使う機会が多い場合は、非伸縮性のテープを主なテープとして準備すると良いでしょう。また多様な目的達成のために使う機会が多い場合は、デニバンのような多目的な用途に適したテープを中心に準備するのも一案です。