ディスパッチクレーマーレポートケア編(2013年09月号)
質問者:社会人 サッカー 男性
- 数カ月前にハムの軽い肉離れをしました。審判として活動していますがまだ不安なので、テーピングの方法を教えてください。
- 肉離れは、筋肉が急激に無理に伸ばされたり収縮したりして引き起こされる傷害です。肉離れの再発予防用のテーピングは、これらの無理な動きを制限するように巻くと効果的です。今月は、デニバンを使用したハムストリングの肉離れの再発予防のテーピングをご紹介します。
使用テープ
デニバン75mm幅
制限する関節の動き
膝の伸展、股関節の屈曲
巻く体勢
うつ伏せで膝を90度に曲げる(写真1)
テープの準備:写真2の長さを2本(a,b)、膝一周分(写真3)の長さを1本(c)を準備します。
巻き方
1. aの片端を坐骨(☆印)に貼り、腓骨頭(★印)までテープを引きながら貼ります(写真4)。
2. bの片端を坐骨に貼り、脛骨の内側までテープを引きながら貼ります(写真5)。テープの終わりは、aと同じくらいの高さになるようにします。
3. cの真ん中約7cmを残して、両端に切り込みを入れます(写真6)。テープの中心を膝裏に貼り、膝蓋骨を避けて上下に切り込み部を貼ります(写真7)。
ハムストリングは2つの関節(膝関節および股関節)に跨がり、主に2つの動き(膝の伸展、股関節の屈曲)に関連する筋肉で、デニバンの張力が過度に強いと走る動作を阻害する可能性があります。今回は膝を90度に曲げた体勢で貼りましたが、膝の角度を緩めたり(写真8)テープの張力を緩めたりして、自分の状態に合うように何回か調整してください。
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