夏の時期は、学校が長い休みに入って時間的な余裕もできることから、練習やトレーニングが盛んに行われるようになります。年間のトレーニング計画の中でも「準備期」に位置づけるチームも多いことでしょう。
準備期は、基礎体力やゼネラルスキルなどスポーツに必要な土台を身につけるための期間にあたり、トレーニングの目的を明確にして継続的に取り組む必要があります。しかし、毎日のトレーニングを同じ内容で行っていても、飽きてしまったり、集中力が欠けてマンネリ化してしまいます。実際のスポーツ現場でも、「ダイナミックフレキシビリティやラダートレーニングを取り入れているが、同じ動きに飽きてしまい困っています」という悩みは良く聞かれます。そこで今回は、クイックフットラダーとマイクロハードルを組み合わせて行う、SAQトレーニングのバリエーションをご紹介します。
※ゼネラルスキル …… 競技の専門的スキルの基礎

ダイナミックフレキシビリティ&ラダー

ダイナミックフレキシビリティのドリルをラダーで行います。ラダーのマス目を利用することで、動く幅(距離)に制限を持たせ、限られたスペースの中での調整力を高めます。ラダー1台分のスペースがあればできるため、屋内練習の時や試合会場でウォームアップの場所が確保できない時にもオススメです。

1ニーアップウォーク

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2ツイストウォーク

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ラダードリル

ラダーの両サイドにハードルを設置します。ハードルを使うことでジャンプの高さに負荷をかけることができます。空中でのボディバランスや、素早くパワフルな方向転換を行うための身体の使い方を意識しましょう。
※接地時の姿勢や、接地時間など

1スラロームジャンプ
(ラダーのみ)

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2スラロームジャンプ
(ラダー&ハードル)

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3シャッフル
(ラダーのみ)

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斜め方向への方向転換のトレーニングです。脚を速く動かすだけではなく、素早い切り返し動作を意識しましょう。

4シャッフル
(ラダー&ハードル)

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ラダーだけではなかなか方向転換動作がイメージできない場合、ラダーの後にハードルを使うことでより方向転換動作が意識しやすくなります。方向転換時のバランスや、つま先と膝の向きに注意しましょう。

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5シャッフル&片足ジャンプ
バランス能力と着地からの素早い動き出しのトレーニングです。シャッフルで移動し、片足でハードルを飛び越えて同じ足で着地します。着地時のバランスや着地後の素早い移動を意識しましょう。

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6はしご変形ラダー&ハードル
ラダーをはしごのようにセットし、ハードルをラダーの後に設置します。横方向から前方向に移動する時にバランスを崩さずスムーズに移動できるように心がけましょう。

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今回はトレーニング器具を用いたドリルを紹介しましたが、器具を使いさえすれば様々な能力が高まるという訳ではありません。正しい身体の使い方を身につけるためには“どのように器具を使いこなすか”が重要です。トレーニング器具を有効に活用して普段のトレーニングにお役立てください。
・トレーニング器具は正しく安全に使用し、定期的に破損等がないか点検しましょう。