ディスパッチ食のチカラ(2014年02月号)
質問者:中学校2年生 サッカー部 男性
- 僕は魚が苦手です…でもうちのお母さんは、「サッカーが上手くなるために食べなさい」といつも言います。どうして魚を食べないといけないのですか?
- 誰でも好き嫌いはあるものですよね?摂りたい栄養素が同じように含まれる食品同士であれば、上手に補い合って食べることもできますが、魚には魚にしかない素晴らしい栄養素があります。
まず魚に多く含まれる栄養素といえば、身体を作る働きを持つたんぱく質ですが、これは肉、卵、大豆製品、乳製品などにも多く含まれています。このため、たんぱく質を摂ることだけを考えるならば、これらの食品でほとんど補うことができます。しかし、一緒に摂れるビタミン、ミネラルなどの栄養素がそれぞれ異なるので、過度な偏食が続くと栄養のバランスが崩れやすくなります。また肉や魚の種類によっても一緒に摂れる栄養素が異なるので、強い身体を作るためにはいろいろな種類をまんべんなく食べる事が望ましいでしょう。
また魚に多く含まれる栄養素のひとつにDHA、EPAがあります。どちらも悪玉コレステロールを減らし、アレルギーの予防にも役立ちます。 DHAは脳の発育には欠かせないので、頭を使う場面が多いサッカー選手には特に必要な栄養素です。どちらも青魚に豊富なので、お母さんに調理法などを工夫してもらい、少しずつ食べてみてはいかがでしょうか?