ディスパッチ食のチカラ(2012年02月号)
質問者:中高年の女性多数

栄養素の基本的なことについて学びたいので、ディスパッチで取り上げていただけるとありがたいです。
先月からシリーズで5大栄養素について取り上げています。第3回となる今回は糖質です。

糖質の栄養学的な役割は、脳、神経組織、赤血球、腎尿細管、酸素不足の骨格筋など、通常はぶどう糖しかエネルギー源として利用できない組織にぶどう糖を供給することです。糖質は体内で1gあたり4kcalのエネルギー源となり、食事から得られる量は成人で約300gです。糖質は体内でグリコーゲンとして貯蔵され、その量は肝臓で100g、筋肉で約250gと限界があり、筋肉に貯蔵できる量は筋肉量に依存するため筋肉量が多い方が、貯蔵量が多くなります。過剰に摂取した糖質は脂肪組織において中性脂肪に変換されて貯蔵されます。いちど中性脂肪に変換されると、グルコースに再変換されることはありません。

多くのアスリートは最低でも体重1kgあたり7~10gの糖質を摂取する必要があるでしょう。

●糖質を多く含む食品
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