ディスパッチ食のチカラ(2011年12月号)
質問者:中高年の女性多数

栄養素の基本的なことについて学びたいので、ディスパッチで取り上げていただけるとありがたいです。
今月からシリーズで5大栄養素について取り上げていきます。第1回となる今回はたんぱく質です。

たんぱく質は生命の維持に不可欠な物質であり、細胞膜をつくる、体の骨格、筋肉、皮膚、髪の毛などあらゆるものの構成成分として働いています。たんぱく質はアミノ酸が多数結合したものであり、アミノ酸は20種類あります。一般的にアミノ酸が2個以上結合したものをペプチドといい、アミノ酸が80個程度またはそれ以上結合したものをたんぱく質としています。

たんぱく質の必要量は、エネルギー(カロリー)ならびに他の栄養素の摂取量が十分であるという前提のもとに求められています。したがって、エネルギー(カロリー)やほかの栄養素の摂取量が不足した状態では、たんぱく質摂取量が基準量を満たしていても、たんぱく質の栄養状態を正常に維持できない場合もあります。

運動不足は体のたんぱく質の異化※を招き、適度な運動は食事から摂取したたんぱく質の利用を高めます。また激しい運動はたんぱく質の分解を進めることから運動強度に応じてたんぱく質の必要量は変化します。
※複雑な物質を簡単な物質に分解すること。

●たんぱく質の食事摂取基準(g/日)
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●たんぱく質を多く含む食品
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