夏の時期に起こる障害のひとつが、熱中症に付随して起こりやすい筋
こむら返りが起こる原因
- 発汗により失われる電解質※のバランスが崩れることで神経や筋肉が過敏になり、筋肉をコントロールできなくなってしまう
- 急激な気温の変化と高い湿度の影響
- 疲労しやすい動き
(足の裏やふくらはぎに負担が大きくかかる動き) - 局部だけに圧迫がかかりやすいウェアやサポーターなどを着用している時
※水に溶けると電気を通す物質のことで「ミネラル」に属す。神経伝達や筋肉を収縮させるのに重要な役割を果たす。
こむら返りが起こった時の処置方法
①自動(アクティブ)ストレッチ/他動(パッシブ)ストレッチ
可能であれば、アクティブ(自動)ストレッチを行います。痛さを強く感じ、ひとりでは困難な場合はパートナーにパッシブ(他動)ストレッチを行ってもらいましょう。
②パートナーによる圧迫、軽擦
ストレッチで痙攣が治まらなければ、圧迫もしくは手のひら全体で軽く擦って、筋の緊張を取り除きます。
③RICE処置/アイスマッサージ
圧迫や軽擦で痙攣が治まったら、RICE処置やアイスマッサージを15〜20分間、患部を観察しながら行います。
④水分補給
筋緊張を内部から回復させるために、経口補水液かスポーツドリンクなどナトリウムやマグネシウムなどのミネラルを含んだドリンクを飲みながら回復に努めます。
こむら返りの再発予防方法
デニバンを使用したふくらはぎの筋肉サポートテープ
ウォーミングアップでつってしまったけど、本番に出場しなければいけない…
予選のレースでつってしまったけど、決勝で勝負したい。
こむら返りの後、同日に競技復帰したい場合、再発予防と、パフォーマンスの維持のために行うテーピング方法を紹介します。
①
Aのテープを踵前面からアキレス腱を通り、ふくらはぎの中央を通す。位置は90度での背屈位でテープを引っ張る。引っ張る強さは状態によって変える。
Aのテープを踵前面からアキレス腱を通り、ふくらはぎの中央を通す。位置は90度での背屈位でテープを引っ張る。引っ張る強さは状態によって変える。
②
Bのテープを踵前面少し内側寄りからアキレス腱を通り、腓腹筋内側沿って貼っていく。
Bのテープを踵前面少し内側寄りからアキレス腱を通り、腓腹筋内側沿って貼っていく。
③
Cのテープを踵前面少し外側寄りからアキレス腱を通り、腓腹筋外側に沿って貼り完成。動いてみて、痛みや違和感がないかを確認する。
Cのテープを踵前面少し外側寄りからアキレス腱を通り、腓腹筋外側に沿って貼り完成。動いてみて、痛みや違和感がないかを確認する。