ディスパッチクレーマーレポートケア編(2013年05月号)
質問者:高等学校2年生 駅伝部 女性

先生に扁平足だ、足の裏のアーチがないと言われました。扁平足って何のことですか?また、足の裏のアーチってどこのことですか?ないと困りますか?
先月のご質問の続きです。先月は足の裏のアーチの種類と扁平足についてご説明しました。後半の「(足の裏のアーチが)ないと困りますか?」にお答えするために、今月はそれらの役割をご説明します。

体重の分配
足は母指球、小指球、かかとの3点(写真1)を支点として、多くの筋肉や靱帯により支えられたアーチ構造をしています。この構造により体重を支えるのはもちろんのこと、荷重の際にかかる体重を適切に分配します(写真2)。

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衝撃の吸収
足の裏のアーチはその優れた柔軟性により、平坦になったり元に戻ったりしながら荷重時の衝撃を吸収します(図1)。

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以上のように足の裏のアーチには大切な役割があります。扁平足が全て悪い訳ではありませんが、今まではあったアーチが低下してきたら要注意です。来月はアーチの低下が引き起こす弊害についてご説明します。

参考文献 : Kapandji, A. I., (2010) The Physiology of the Joints Volume Two The Lower Limb 6th Ed., Philadelphia, PA : Churchill Livingstone Elsevier