ディスパッチクレーマーレポートケア編(2012年01月号)
質問者:社会人 バスケットボール 男性

数ヶ月前に足首を捻挫しました。運動許可は出ており、すでに練習や試合には復帰しているのですが、また捻挫をしないようサポーターをするように周りから言われて迷っています。サポーターをした方が良いのでしょうか?
ケガの程度にもよりますが、足首の捻挫後のサポーターの着用は選択肢の1つです。捻挫は治癒(ちゆ)までに数ヶ月から1~2年程度かかる場合もあり、足首の捻挫後の数ヶ月は健常者に比べると再発の可能性が高い状態です。この再発を予防するために次の点を参考にしてサポーターの着用をご検討ください。

1.足首の安定性
足首の捻挫の多くは無理な内返しと外返し(写真1)によって引き起こされます。捻挫後は通常よりも小さな力で再発しやすいので、適切な安定性をもたらすサポーターを選びましょう。

2.サポーターの素材
捻挫の再発予防には素材も重要です。伸縮性のある柔らかい素材よりも伸縮性のあまりない素材の方が足首の動きの制限に優れ、捻挫の再発予防には適しています。ストラップ付きや足首の側面にあたる面にスプリングや強固なプラスチックなどが入っているなど、安定性をさらに高めたタイプも市販されています(写真2,3)。

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3.競技特性
競技によって、またはポジションによって足首の固定方法は変わります。下の表を参考にしながらご自身の競技特性を考えてサポーターを選択してください。

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サポーターの着用はあくまでも補助的なものです。適切なリハビリテーションを行い筋力やバランス能力などを回復させ、正しい動きを習得しながら捻挫の再発を予防することが重要です。正しい動きを習得する過程においてサポーターを併用し、捻挫の再発予防にお役立てください。