今回はフレキシコールドを使ったホットパックについて目を向けたいと思います。フレキシコールドはアイシングだけではなく温めてホットパックとして使うこともできます。
血行を促進することから腫れ等の症状を悪化させる可能性があるので急性期には不向きですが約1週間経過した筋挫傷(肉離れ)や慢性障害に効果的です。
用意するもの
・タオル2~3枚
・鍋(湯煎の場合)・容器(電子レンジ使用の場合)
・水・フレキシコールド
湯煎の場合
(1)鍋に約3リットルの水を沸騰させる。
(2)沸騰したら火を止め、お湯にフレキシコールドを5~8分間入れる(写真1)。
(3)お湯からフレキシコールドを取り出し、タオルで包んで患部に15~20分程度当てる(写真2)。
ホットパックが熱くなりすぎた場合はタオルを増やす。
電子レンジを使用する場合
(1)フレキシコールドが十分入る位の容器を用意する。
フレキシコールドが隠れる程度の水を入れる(写真3)。
(2)2分間加熱しフレキシコールドの温度を確認する。
温かさが足りない場合は10~15秒ずつ加熱する。
(3)湯煎と同じ(写真2)。
ホットパックの注意点
火傷予防のためにホットパックの上に直接患部を乗せたり(悪い例1)、圧迫包帯等で患部に巻き付けたり(悪い例2)しないようにしましょう。
(悪い例1)
ホットパックの上に患部を乗せている
ホットパックの上に患部を乗せている
(悪い例2)
ホットパックを巻き付けている
ホットパックを巻き付けている
<参考資料>
Prentice. P. E. Therapeutic Modalities in Sports Medicine. New York. WCB/McGraw-Hill. 1999