目次
・思い切った動きができないときは…慢性的な痛みに効くアイシング
・次の試合のためにすぐに疲れを取りたいときは…疲労回復のためのアイシング
思い切った動きができないときは…慢性的な痛みに効くアイシング
アイシングが活躍するのはこんなときです!
炎症反応の「悪循環」とは?
炎症があると、その周囲の筋肉や関節が熱を持って痛みが生じたり、その痛みによって筋肉がこわばるという悪循環を繰り返します。この結果、筋力や柔軟性が低下してフォームが崩れ、さらには痛いところを「かばう」動きが生じて他の部位に痛みが出るなど、ますます深みにはまっていきます。
アイシングで悪循環を断ち切る!
痛みのある部位を冷やすことで、痛みそのものと、それに伴う炎症や筋肉のこわばりを軽減します。筋肉は本来の動きを取り戻し、運動をスムーズに行うための助けになります。どこかの部位に慢性的な痛みがあって思い切った動きができない場合、あるいはフォームが今一つしっくりこない場合等にアイシングをすれば、それをある程度解消してくれるでしょう。
ただし、ケガを根本的に解決することにはならないので、損傷部位に対する治療は、医師の指示に従って別に行わなければなりません。
アイシングを決して過信せずにうまく利用することが大切です。
次の試合のためにすぐに疲れを取りたいときは…疲労回復のためのアイシング
1日に試合やレースが何回もある場合は、その間に疲れを取らなくてはいけませんし、毎日のように試合が続くときには、翌日以降に疲れを残さないことが勝敗の決め手になってきます。また、練習の質を高めていくためにも、毎日の疲労回復はとても重要です。
試合終了後にアイシングを行うことで、筋肉の疲労を速やかに取り、リフレッシュして次の試合により良い状態で臨むことができます。
エネルギーの無駄遣いを防ぐ
激しい運動をした後は筋温が高くなっています。温度が高いというだけで、筋肉では運動に引き続きエネルギーが消耗されていきます。これは、車を停めたまま、ずっとエンジンを吹かしているのと同じことです。
アイシングによって筋温を下げ、細胞の代謝レベルを落とすことで、無駄なエネルギー消費を抑え、温存を図ります。
筋肉の微細な損傷が広がるのを抑える
関節内の腱や靭帯、その周辺の筋肉には、繰り返し行われる動作によって目に見えない微細な損傷が起こります。何もケアしないで放っておくと、損傷は周囲の組織にまで広がり、痛みや違和感の原因になることにもなります。
アイシングを行うことで、損傷を最小限にくい止め、周囲の組織のダメージを少なくする効果を持ちます。