読者の方から夏バテ時の食事について質問をいただきました!
なぜ暑いと夏バテになるのでしょうか? また、食事でできる対策はありますか?
質問者:高等学校 陸上競技部顧問 男性
目次
・夏バテになるのは、なぜ?
・食事でできる夏バテ対策!
・水分補給と冷却も大切!
・目からウロコ! ちょっとの工夫で効果Upの組み合わせ技!
夏バテになるのは、なぜ?
食事でできる夏バテ対策!
ポイントは「糖質」 と「たんぱく質」を「一緒に摂る」こと
〜どんな効果があるの?〜
1. エネルギーの回復が早い
2. 消化機能を回復させる
トレーニング後に速やかにエネルギーを回復させることで、胃腸の働きも良くなり、消化・吸収もしっかりできるようになります。
3. 暑さに負けない体作りができる
「糖質のみ」あるいは「たんぱく質のみ」ではなく、「組み合わせて」摂る事で、食欲も戻り、体をバテた状態から回復させます。
参考文献:
(Koopman et al., Am J Physiol Endocrinol Metab. 2005 .)(Berardi et al., Med Sci Sports Exerc. 2006.)(Goto M , Okazaki K , et al . J Appl Physiol . 109 : 1247-55 , 2010.)
水分補給と冷却も大切!
これが適切にできていないと、いくら日々のリカバリーを頑張っていても熱中症(熱失神、
重度の熱中症の疑いがある(意識障害がある)場合は、直ちに救急車を呼び、対応する事が必要です。
出典:
「夏季イベントにおける熱中症対策ガイドライン 2019」(環境省)
http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_gline.php(2019年7月5日利用)
目からウロコ! ちょっとの工夫で効果Upの組み合わせ技!
-昼食- 食欲がない時は、麺だけをツルツルッと… ちょっと待った!
麺にお肉を足してみよう!
噛むことや飲み込むことに疲れてしまい、 ついつい麺だけで済ませていませんか?
茹でた鶏肉や豚肉などを一緒に摂り、たんぱく質をしっかりと補給しましょう。
野菜も一緒に摂ればさらに水分とミネラル・ビタミン補給に。より夏バテ対策になります!
-おやつ- 練習のご褒美に冷たいアイスクリームを… ちょっと待った!
リカバリーアイスを作ってみよう!
アイスクリームはほてった体を冷却してくれるのでクールダウンや熱中症対策になりますが、消化吸収に時間がかかってしまいます。また、脂質が高いのでアスリートにとっては悩みの種。ならば… ヨーグルト・フルーツや豆乳でリカバリーアイスを作ってみましょう!低脂質・高たんぱく質の補食になります。
砂糖を使わずにフルーツを使うことで糖類をゆっくりと吸収することができます。
甘いものを制限している選手にも◎!
-トレーニング後の補食-
練習後の補食といえば、真っ白の塩むすびでしょう… ちょっと待った!
たんぱ「
補食を選ぶ時も「糖質」と「たんぱく質」がセットになっていますか?
トレーニング後の補食は鮭・たらこ・ツナなど、たんぱく質が補給できるものを選びましょう。ただし、おにぎりの具だけではたんぱく質の補給が足りません。 ゆで卵や牛乳・飲むヨーグルト・豆乳などをプラスすると最適です!
おにぎりの目安量(1個100gのおにぎり) 体重 40kg…1個/50kg…2個/60kg…3個