「体幹トレーニング」という言葉やその重要性はアスリートに幅広く浸透し、そのトレーニング方法も、体幹周囲の筋肉を鍛えるものや、バランスや調整力を重視したものなどバリエーションが豊かになりました。
しかし、体幹トレーニングで筋肉に刺激を入れても、疲労感はあるけれど、スポーツでの実際の動作の安定性や素早さに結びついていないと感じている人もいるのではないでしょうか?
体幹トレーニングで何を鍛えようとしているのか?
スポーツの様々な場面での体幹の役割の一つに「姿勢を保持すること」があります。
体幹は、胴体部分を支える「筒」のようなイメージで、この筒がふにゃふにゃだと、走ったり跳んだりした時に体がフラついてしまったり、力が逃げてしまいます。体幹トレーニングは、この筒をより強くしなやかにすることが目的で、トレーニングによって体幹が安定することにより、力の伝達や手足の連動がよりスムーズになります。
ディスパッチVol.133 2018夏号も併せてご覧ください。
ブレない体幹を手に入れるためのトレーニング
体幹は、前後左右に曲がったり、回旋したりと様々な方向へ動きます。よって、体幹トレーニングでは、固める強さと動かす柔らかさの両方を持ち合わせることが大切です。
今回は、体幹を固める強さを手に入れることを目的として、様々な姿勢をキープしたり、手足を動かしてもブレない体幹を手に入れるためのトレーニングを紹介します。