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傷害の処置、ウォームアップとクールダウン、リハビリテーションの補助などの
みなさんはスポーツをしていて冷やしたり温めたりする処置をしたことがあると思いますが、 これらは傷害の応急処置、ウォームアップとクールダウンの補助、リハビリテーションの補助などあらゆる場面で活用されています。
アイシングなどは既に日常的にご活用と思いますが、その目的や効果をしっかり理解されていますか?
ここでは、コンディションを整えるための、冷やす、温めるの理論と方法をご紹介します。
- 【索引】
- 冷やす(アイシングについて)
- 温める(温熱療法について)
- 冷やすこと温めることの使い分け
1.冷やす(アイシング)
スポーツ経験者なら一度はアイシングをしたことがあると思います。
アイシングは特に傷害の応急処置として重要です。 スポーツのあらゆる場面でアイシングが使われており、その効果を裏付ける文献も多数出版されています。
ただ注意しなければならないのは、その使い方を間違ってしまうと逆効果になったり、 効果が半減してしまうことがあります。
アイシングの部位や状況により、時間や方法を調整する事がポイントです。
冷やし方の種類
氷で作ったアイスパック ビニール袋やゴム製のアイスバッグ(氷嚢)に氷を入れて作ったものです。 アイスパックを冷やす部位にしっかりとフィットさせるために、空気を抜いて作ります。
使う氷は製氷機の氷が適しています。冷凍庫の氷は約−15℃〜20℃で保存されているので、 使うときには、凍傷を起こさないようにしばらく室内においてから使用するか、
患部を濡れたタオルかバンテージなどで覆ってから使ってください。
氷水(スラッシュバケット、アイスバス)氷水を使った方法です。 コップ、バケツ、クーラーボックス、ポリバケツ、浴槽など、使うものはさまざまです。冷やす部位に適したものを使うのが良いでしょう。
手軽に行うことができるので運動後のアイシングやクライオキネティクス(冷却と運動)などに多く使われます。
ただ、この方法ではRICE処置の挙上を併用する事はできません。
スラッシュバケットの方法はこちらをご覧ください。
コールドパックゲル状のもので作られたアイスパックです。
冷凍庫で冷やして使われますが、冷えすぎたものは凍傷を起こす可能性があります。
(※注)
写真では見やすいように直接フレキシコールドをあてていますが、凍傷を防ぐために、タオル等で包んでから患部にあてるようにして下さい。
アイスマッサージ氷で直接皮膚にマッサージを行います。
紙コップに水を入れて凍らせたものや、アイスキューブなどが適しています。
マッサージをすることにより、広い範囲を短時間で冷やすことができるので、およそ10分で感覚が麻痺します。
リハビリテーションだけではなく、疲労回復のアイシングにも適しています。
アイスマッサージの方法はこちらをご覧ください。
交代浴この方法は、患部のポンプ効果を引き出して、蓄積した老廃物の除去を促すことを目的とします。
身体は冷やされた部位を温めようとし、逆に温められた部位の温度を下げようとします。
温度と時間の設定はいくつか説がありますが、温水は約40℃、それに対し冷水は15〜20℃の範囲が一般的です。
温水で3分暖めたら、すぐ冷水で1分冷やす方法と、温水4分:冷水1分の設定で行うなど様々です。
このサイクルを3〜4回繰り返します。
傷害の応急処置で冷やす時に注意する点
多くの本に、冷やす時間は約15〜20分と書かれていますが、冷やす部位や個人の感覚によって変わります。
大事なのは「感覚が麻痺した状態」で終了するということです。
凍傷を防ぐために温度が低すぎるものは使わないことと、30分以上連続で冷やさないように注意してください。
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- 【索引】
- 冷やす(アイシングについて)
- 温める(温熱療法について)
- 冷やすこと温めることの使い分け
商品の紹介
フレキシコールド 冷凍庫に1時間入れると冷却効果が約15〜20分持続するアイスパック。 マイナス20度まで固まらないので、凹凸にもフィットします。凍傷を防ぐためにタオル等で包んでから患部にあてるようにして下さい。
フレキシラップ 肩関節のアイシング等ラッピングが難しい部位に使用するフィルム状のラップです。 すばやく多くのラッピングをするときに便利です。
ダブルレンジラップ通常の2倍の長さがある伸縮性に優れたバンテージです。肩のアイシングや股関節のラッピングに最適です。
アイスバッグ キャップの部分から水漏れしにくいことで定評のある、ゴム製の氷のうです。 水滴がつかない表面加工が施してあります。
アイスバッグディスポ使い捨てタイプのアイスバッグです。屋外競技用に最適です。別売のディスペンサーにセットしてご利用下さい。
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