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■食事もトレーニング

「アスリートは何を食べれば強くなれるか?」よく聞かれる質問です。 しかし、アスリートだからといって特別な食品を食べたり飲んだりするわけではありません。 トレーニングによって失われた分と、さらなる身体づくりに必要な分を「おいしい食事」によってバランスよく補うこと、あたりまえのようですがこれが一番大事なことです。 身体を鍛えたり、技術を身に付けたりするのと同じように、「食事のトレーニング」も同時に行っていきましょう。


■具体的には何を食べる?

「食事をトレーニングする」といっても、実際には何を食べたらよいのでしょう。具体的なガイドラインを次に紹介してゆきます。

(1)主食をしっかりとる
エネルギー源となる主食は、毎食しっかりとりましょう。 主食の主な成分は「糖質」です。糖質といっても砂糖のような甘いものではなく、「ごはん」、「パン」、「めん類」などの「でんぷん質」のものをとりましょう。 朝練習をするチームでは練習前にあまりボリューム感のあるものを食べることはできないので、軽く朝食をとって出かけ、練習終了後に「おにぎり」、「バナナ」、「パン」などの間食をとってエネルギーを確保しておくといいでしょう。

(2)おかずも十分にとる
ここでいう「おかず」とは「肉」、「魚」、「卵」または「豆腐」や「納豆」など豆類の「たんぱく質」を中心としたものです。たんぱく質は、日々のトレーニングによって壊された筋組織の修復や、成長段階でのからだづくりなどに欠かせないものです。

(3)野菜料理
選手の中でもっとも不足しやすいのが「野菜類」です。野菜は「ミネラル」や「ビタミン」を多く含み、体調を整え、便秘を予防し、腱や靭帯を強化するために欠かせない食品です。できるだけたくさん食べれるよう意識してとりましょう。 特に、「にんじん」、「ほうれん草」、「ピーマン」などの「緑黄色野菜」を積極的に食べましょう。

(4)牛乳は毎日飲む
「牛乳」は成長に必要な「カルシウム」や「ビタミン」を豊富に含んだ食品です。毎日コップに2〜3杯は飲むようにしましょう。 牛乳が飲めない人は、「チーズ」や「ヨーグルト」などの代用でもOKです。コーヒー牛乳やフルーツ牛乳は、普通牛乳に比べてカルシウムが少なく、糖分が多いので飲み過ぎないように!

(5)果物をつける
「ビタミンC」をたっぷり含んでいる「柑橘類(みかんやグレープフルーツ)」、「いちご」、「キウイフルーツ」などがおすすめです。 生の果物がとれない時は、「100%のオレンジジュース」などを利用しましょう。

(1)〜(5)までが全部そろうとこうなります!(夕食例)
これは夕食の一例ですが、朝食・昼食も(1)〜(5)までが揃うようにしましょう。


・ミックスフライ
  (ポテトサラダ・ブロッコリー・キャベツ・トマト)
・煮物(里芋・いんげん・レンコン・椎茸・人参)
・冷やっこ(ねぎ・かつお節)
・あさりのみそ汁
・キウイフルーツ
・牛乳 もしくは、飲むヨーグルト


<参考文献>: ジュニアアスリートの食事と栄養 ベースボール・マガジン社